実は私、以前タヒチ、ボラボラ島の某リゾートで働いていました。
東京の大学を卒業してすぐ、縁があり、何かに誘われるように、向かった南太平洋にポツンと浮かぶタヒチ。
首都パペーテのあるタヒチ島からさらに、国内線で50分離れたボラボラ島。
その1周30kmの小さなボラボラ島の周りを囲む、小島モツに位置するone resort one islandに住み込みで働いたのが社会人1年生。
辛くて思いっきり泣き、
誰もいないビーチで満天の星空を見上げて心がすっきりしたこと、
働きすぎてクレイジーになったことも、
ここは楽園にある”じ◯く”だねーと同僚と語り合ったことも
今になれば良い思い出。
同僚たちの笑顔を笑い声、
毎日眺めていた海の色、
そしてラグーン内を進むボートの先頭に立ち感じた風と水しぶき、
タヒチアンダンスと太鼓の力強いリズム、、、
初の社会人生活だからなのか、
それとも美しい南国での暮らしだったからなのか、
今でもその日々を鮮明に覚えている。
VT
エアータヒチの航空コード。
そして白い機体に、赤色の尾翼に白いマーク。
一年間ボラボラ島の空港にゲストの送迎に通ったため、この2桁のコードと機体は10数年+経った今もはっきりと覚えていた。
クック諸島を日本が国として正式に承認し、外国関係を結んだのが、2011年3月。
だから私がタヒチにいた当時は、ニュージーランド領の島としてしか
世界地図には表記されていなかったので、存在すら知らなかっただろう。
そんな今、私はお隣のクック諸島に住んでいる。
これもまた何かの縁なのかもしれない。
クック諸島の首都アヴァルアのあるラロトンガ島。フレンチポリネシアの首都パペーテのあるタヒチ島はエアータヒチが週2便で結んでいる。
こんなレアなルート、誰が乗るんだろう?とは思ってはいたけれど、
観光客はもちろん、地元の人々も結構利用している。
ヨーロッパ方面からのハネムーナー。
1ヶ月の余りのバケーションを南太平洋で満喫し、
ロサンゼルスータヒチークック諸島ーロサンゼルスと飛ぶ。
オーストラリアや、ニュージーランドの年配のご夫婦。
寒い時期を逃れるため、数ヶ月間の日程でオークランド/シドニーークック諸島ータヒチと飛び、ゆっくりと過ごす。
タヒチに住む人々の、リフレッシュ休暇。
パペーテーラロトンガーオークランドで
南国を離れ、ニュージーランドの都市のショッピングとおいしい食事、
そして常夏の気候を逃れて山々とさむい気候の大自然を満喫。
クック諸島・タヒチ間。
フライト時間は2時間半。料金は先日新聞に載っていたスペシャル価格でなんと片道375ドル。
実は、北クック諸島の島々に行くよりも、距離も近いし、直行便で結ばれているし、且つ値段も安い!
ラロトンガ空港では現在週1便のみ見ることのできるレアなエアータヒチ。
その小さな尾翼の小さな機体が飛び立つ度に、
気をつけていってらっしゃい、と
すぐそこにある、
お隣の国タヒチへの特別な哀愁の思いが私の心の中に生まれます。
いつか、エアータヒチに乗ってパペーテに行きたいな。
友人たちは元気にしているかな。
パペーテもボラボラ島もだいぶ変わっただろうな。