ラロトンガ島の1周観光で、
お客様と一緒にドライブしていると、
地元の人々の大きく快適そうな家々、
なによりも家の周りの広々としたお庭がある住居環境を羨ましい、と感想をいただく。
そしてどこの家も芝生がとても綺麗に、美しく整っていることにみなさんビックリされる。
”どこの家もよく手入れが行き届いていますね〜。
まさか、クック諸島の芝生って長く伸びない品種なのですか?”
いえいえ、そんなことは、ありません。
美しいお庭をキープするのは、島の男性たちの日々の努力の結晶です!
自然に囲まれたゆったりとした暮らし。
広々としたお庭。
燦々と照りつける太陽で、芝生はあっという間に伸びる。
しかもサブトロピカル気候なので、一年中芝生が伸びるのでお休みの季節はなしの
定期的、強制芝刈り労働&ダイエットが男性たちには課せられています。
”あ〜、土曜日は一日中芝刈りをしてもうへとへとだよ。
だから、日曜日の教会のミサはスキップしたよ。”
とは、茶目っ気いっぱいの同僚が、教会に行かない言い訳。
草刈機の機械を使う力仕事なので、大概男性の役割。
父親、もしくは若い息子たちが草刈機をフル回転させ、
約1ヶ月に1度ぐらいの頻度で家の広々とした庭を隅々まで刈る。
国際空港の滑走路沿いも、機械ではなく人の手で芝刈りが、、、。
ホント、ご苦労様です。
実際、週末や、夕方にはよくブーン、ブーンと草刈機の音がいろいろなところで響いている。
山に近い地域だと、あちこちから聴こえてくる草刈機の音がこだまして、
最初に来た当時は、一体何の音だろうと思ったこともあった。
男性たちは、暑さや仕事の疲れを理由に芝刈りを怠けていたら、
妻に怒られることのみが怖いのではないよう。
定期的に島を巡回してパトロールしている保険省の担当者が
”衛生面、害虫駆除のためにお庭をきちんと整えるように”との
おたっしのレターが届くことがあるようです。
今日も島のあちこちで、男性たちがせっせと芝刈りに専念してることだと思います。
そして、もうひとつの男性たちの重労働と言ったら、やはり畑仕事。
特に日中太陽がさんさんと照り輝く下、
大きな男性たちが力を振り絞りよいしょ、よいしょと機械ではなく
大きなスコップを持ち、
タロイモ畑で、苗植える前の畑起こし、畝作り等の手で行う農作業の光景を目にしたら、
おもわず”おつかれさまです”と心から応援したくなる。
辛い畑仕事は家族、親族、近所が集まり、
みんなで歌を歌いながら気分楽しく行う国が多いような気がするが、
ここクック諸島の男性は、ひとりで集中し、無口で、もくもくと畑仕事をやることを好むみたいだ。
ビュッフェでタロイモが並んでいるのを見るたびに、
私は、
炎天下の下、ひとりでもくもくとタロイモ畑で精を出す島の男性の姿が思い出される。