重大事件!とも言えるタイトル。
一度書いてみたかったのです、このような記事。うふふ。
国の通信機能遮断 1週間ほぼ電話回線麻痺状態
ウソではありません。
いや、確かに恐ろしいテロ事件のような出来事なのかもしれないけれど、
忘れてはいけません。
ここは、世界の果ての小さな島国、クック諸島(笑)
何事もなかったように、
ふつうの平和な日々が続いていました、、、。
何が起きたのかというと、、、
先週の土曜日の午前中、急に携帯電話が通じなくなりました。
気が付いたらインターネットもダウン。
まあ、そんなこともあるか、と思いながら過ごした週末。
でも、
日曜日の午後になっても回復する見込みがなく、これはやはり何かおかしいかも!?!と心配になりました。
隣人に、
「私の、携帯電話この2日間ずっとオフなんだけれど、あなたのも?」
と尋ねてみたら、
「もちろん私のもよ。
島中の通信機能がダウンしているのよ」
「っえ?」
「ブルースカイ(クック諸島の唯一の電話会社。独占企業です!)のオフィスが火事になり
これから1週間は電話、インターネットが使えないみたいだよ」
「っえ?本当!それは、困ったなあ」
個人的には、
携帯電話がなくても過ごせる島暮らし。
しかし、仕事で利用する緊急の連絡先、対応などにやはり携帯電話が繋がらない、
そして1週間でも利用できないとなると心配になってしまうのは日本人だからでしょうか。
絶対に鳴らない電話を持ち、月曜日に出勤。
会社のみんなもやはり話題は電話事情。
でも、みんな深刻そうなトーンではなく、笑いを混ざりながらの会話です。
”友達同士、みんなどこにいるのか、何をしているのか連絡が取れなかったから、
結局みんなそれぞれ車に乗り、一軒一軒訪問してアップデートしあう忙しい週末だったわー”
国で唯一のブルースカイ電話会社のケーブル等が
予期せぬ電気ショート&火事により発生した今回のラロトンガ島の電話&インターネット遮断事件。
火事が発生した場所の、バックアップ機能の準備が一切なかった、
また万が一のことを想定した予備の対策が全くなったか、ということがメディアに取り上げられていました。
ということで差し替える部品も島にない、直すことのできるテクニシャンもいないため早速飛行機に乗ってやってくる、、、
という、大掛かりな修復工事のため思わぬ時間、労力がかかってしまう、ということです。
国の一部の地域ではなく、
ラロトンガ島の島全地域、要するにクック諸島の中心地域が全部影響している、
と考えると、こんなことが起こってしまっていいの?と思うのは私だけでしょうか、、、。
月曜日には島の多くの固定電話が回復し、
火曜日中には、多くの携帯電話からの通話&TEXT通信ができるようになりました。
でも、なぜか不安定、かかったり、つながらなかったり。
臨時に隣国サモアのネットワークを利用しているからでしょうか。
新聞のコメント欄には、
「携帯電話を利用して、発注を受けている会社などの人たちが、数日間ビジネスが止まってしまったのでとても困った」、
「ツアーの予約が電話でできないので、旅行者のみんなもとても困ったと思う」
という声が掲載される中、多くの一般の人は、
「携帯電話がなくて、電話に邪魔されない時間を久しぶりにエンジョイできた」
「いつもは、簡単にテキストメッセージのやり取りで終わらせてしまう連絡も、
実際自分が動いて伝える必要があったので、知人&同僚に会ってコミュニケーションをすることができる良い機会だったわ」
と、まあ、とてもポジティブな声がたくさん聞こえました。
でも、国中の通信機能がすべて麻痺するなんて、、、
クック諸島の国のサイズでは大事ではないかもしれないけれど、
でも、やっぱり発生しないように今後の対策をするべきだなあ、と思ってしまう日本人在住一人の意見でした。
(11月8日追記)
火事が発生した日から10日以上経ちましたが、未だにすべてのサービスは直っていないようです。
固定電話&携帯電話、インターネットのサービスは通常通り機能していますが、プリペイド&料金参照機能が動いていないようです。
ということで、携帯電話の通話&テキスト料は現在も無料みたいです。