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人口62人の島の暮らしはどんなもの?


国勢調査が行われていることは既に紹介しました。

クック諸島の全15の島のうち、12の島に人が住み、3つの島は無人島だそうです。

国勢調査なので、首都のあるラロトンガ島だけではなく、

その他の12の島の住人皆にももちろん調査票は配られ、

統計が進められているようです。

調査をする役人たちは船に乗り、数週間もかけての出張で

島々の調査を行ったようです。

そんな関係者の一人に会う機会がありました。

”北の方の島々って何人ぐらい人が住んでいるの?”

”一番北のペンリン島は、今年の統計で211人だったよ。

でも、この島には空港があるからね。

まだアクセスは良い方なんだ”

”じゃあ、人口が少ない島はどれぐらいの規模なの?”

”ナサウ島で71人、パルメストン島で62人だったよ。”

"っえ?62人?"

一瞬、耳を疑い、聞き直してしまいましたが、間違えなく”62人”とということでした。

 

パルメストン島。 とても気になり早速調べてみました。

WOW! こんな美しい島。

まるで、おとぎの世界のようなセッティング。

クック諸島の首都のあるラロトンガ島より北西に500kmにポツンと浮かぶパルメストン島。

サンゴ礁島なので、見た目もラロトンガ島とは異なる。

島の面積は2.1平方km、島の一番高い海抜地点はなんとたった4m。

土地が限られ、また塩害のため農業も難しく

南国のココナッツやパンダナスなど限られたものしか育つ環境のよう。

ウミガメと珍しい海鳥の宝庫、だと地元の人は言う。

パスメストン島では、恐らく今現在でも

人間ではなく野生の動植物の方がドミナントなのだろう。

古代と変わらず、南国の島そのままのの動植物の営みが繰り広げられているのだろう、と

写真を見ながら想像してしまう。

行ってみたいな。

 

さて、どうやったらパルメストン島にたどり着くことができるのか、と調べてみました。

もちろん空港はないので、

国内線のエアーラロトンガの利用は無理。

なので、アプローチは必然とby ocean、海を渡ることとなる。

多くの人に尋ねてみた結果、以下のようなことが分かりました。

その1. ラロトンガ島から、時々船が出るので、その船に乗り3日ぐらいの距離。

でも、その船がいつ出発するかは、直前にならないと分からないし、予定は未定。

なので頻繁に変更する。

(恐らく天候、船の状態、貨物、お客さん、働く人々の気持ちの持ちよう等いろいろな要素が組み合わさってあってのようです)

その2.

なんと、一度パスメストン島に着いたとしても、

その次にいつ船がまた来るかは未定だし、予想できないことが多い。

だから、自分が乗ってきた船が着岸して、業務ををこなしている数時間、

もしくは数日の間に観光し、

その船が出航する時に島を離れるという選択肢しかない、みたい。

そうしないと、島を離れるのが数ヶ月後、

もしくは、半年後になる可能性ももちろんある。

その3.

最後に、重要なことは、

その船が予定したルートでの業務をこなし、

おおよそラロトンガ島に帰ってくる目安の日は見当がつくらしい。

しかし、船がその予定通りに戻ってくることはほぼなし。

数日遅れることは当たり前。

1週間、いや10日遅れることも天候や船の状態等様々な要因であり得ること、だという。

クック諸島の人の住む12の島々を結ぶ定期客船、定期貨物船が未だ存在しないよう。

びっくりした。

でもそれだけ距離が離れていることが要因なのだろうか。

それに加え需要が少なく、必要性がないからなのかな。

疑問は深まります。

 

ここまで調べ、書いていたら、

私がクック諸島滞在中に”パラメストン島に行ってみたい!”という夢はあまりにも日現実的なことに思えてきました。

ちょっと残念。

でも、おとぎの世界のようなパルメストン島に行ったことのある人、いや

パスメストン島の出身の人を探して

暮らしについて話を聞いたり、写真を見せてもらいたい!という

現実的な夢に方向転換することにしました。

もし出会えたらご報告しますね。

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