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クック諸島人とは?その2 世界でも特殊な国民の理由


クック諸島とニウエは、自国のパスポートを持たない世界でも特殊な国、という話はしました。

Free Association with New Zealand = ニュージーランドとの自由連合の関係で

政府間でも、そして一人一人の国民レベルでもなんからのベネフィットがあるため、

微妙にバランスを保ちながら、このような関係が継続しているのでしょう。

実際に

’’クック諸島人”のパスポートを知人から見せてもらいました。

もちろんニュージーランドのパスポート表紙。

Place of Birth = 出生地に Rarotonga、Atiuと表示されていました。

この表記でクック諸島人ということが証明されています。

私の同僚で”ニュージーランドで生まれたけれど、先祖をたどり

今はクック諸島に住み、働いている”は、同じくニュージーランドパスポートですが、

ヴィザのページに”クック諸島に住んでいます”というスタンプが押してあるとのこと。

このスタンプがないと、

同じくニュージーランドパスポート保持者でも、片道航空券で入国ができない、という事情があるようです。

ということで、

恐らくニュージーランド、そして、クック諸島では

「ニュージーランド人」そして、「クック諸島人」を判別できる基準があるように感じ、

それが実際に機能しているように見受けられました。

では、先週ふと思った疑問??? ニュージーランドパスポートにて日本に入国し、滞在している特別なクック諸島人、、、

「日本の入国管理局では”クック諸島人の年間訪問者数”が把握できているのか???」

気になって調べてみました。

結果は、、、やはり把握されず

記録もされていないのが現状のようです。

法務省 > 出入国管理統計 統計表 > 国籍・地域別 外国人入国者数 > 2017年10月

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001195784

やはり、このリストにクック諸島、およびニウエは含まれていませんでした。

実際は、ニュージーランド(クック諸島、ニウエ含む)と表記するのが正しいのでしょうね。

このリストに新しい国籍が追加されるのは

一人でもその国籍の人が日本に入国したときになるのでしょう。

先月、1-2人が入国した国は以下の国がありました。

アフリカ > 赤道ギニア、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ

北アメリカ > セントルシア、セントビンセント

どこにあるのか世界地図を広げても検討すら付かない、耳にした国のない国。

でも、日本の統計にしっかりと掲載されているのは合格ですね。

恐らく、この先の将来も

ずーっと日本の法務省はクック諸島人、ニウエ人というのを把握しず、存在を知ることがないのかもしれません。

1独立国ながら、国民の移動が他国に紛れて把握できていないクック諸島と、ニウエ。

本当に特殊で不思議な国ですね。

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