A ship is safe in a harbor, but that’s not what ships are built for
- John E Shedd
船は港にあれば安全。でも、それは船の本来の目的を果たしていない。
さて、
不運にも昨年9月、突然に燃え出してしまったクック諸島に最後に残った伝統的帆船、マルマルアトゥア号。
あれから、メンバーたちは修復に向けての手段の模索、そして資金獲得を目指しています。
そんな時、嬉しい知らせがありました。
クック諸島政府が、延焼した船こく(hull)の修復費用として255,000NZD(約1,900万円)を団体に支援することが決まりました。
国として、ポリネシアの国の伝統と歴史を途絶えさせないように、、、
そして、99.99%の海洋国として、未来の子どもたちに海を守り、残していきたいという方針で
大きなお金の援助が決まったということは、私も素直に嬉しかった。
実は、クック諸島の5ドルコインの裏にデザインされているのは、帆船で漕ぎ出す人々。
そう、これは、マルマルアトゥア号とそのクルー達なのです。
国の象徴となるコインに、刻まれていること、嬉しく思うと同時に、
やはり、クック諸島、そして人々にとっては大切な思いが込められた帆船なんだなあと、再認識しました。
そして、ニュージーランドで燃えた片方の船こくを造り、船でクック諸島まで運び、
帆船を修理する実際の作業はここラロトンガ島でクルー達が行う段取りで準備が進んでいます。
延焼した船こく以外の部分、また
古くなったロープ、甲板の木材の入れ替え、ライフジャケット等の安全器具、
帆船が再び海の上に浮かぶためにはまだまだ手を入れなくてはいけないことがたくさん。
そしてその資金も約100,000NZD(約800万円)ほど見込まれるとのこと。
まだまだ前途多難ですが、
国に最後となった帆船を通してポリネシア人としてのヴォヤージングの歴史と誇りを守るためにクルー達はがんばります。
人口では小国だけれども、広大な海に囲まれる地球上の海洋王国の1つとしてのしっかりとした役割。
次世代の子どもたちとともに海を守り、地球規模で発生している気候変動を訴える。
古代のポリネシア人と同じように化石燃料を利用しず、風と波にまかせて海を進む
スターナビゲーション航海術を再び活用して海を行き来することを目指す。
クルー達は今年度中にマルマルアトゥア号を海に戻すことを目指しています。
A ship is safe in a harbor, but that’s not what ships are built for
- John E Shedd
私たち一人一人の人生もそうかもしれない。
ちょっとした冒険をしながら、人生を深く豊かなものに、、、なんて私も常に思っている。
ポリネシアの帆船、マルマルアトゥア号の復興のための寄付は
クラウドファンジングでも引き続き受け付け中。
こちらから
URL : https://givealittle.co.nz/cause/restoration-of-vaka-marumaru-atua