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4年に一度の総選挙 小さな国のユニーク事情


4年に一度の総選挙の投票日が6月中旬に予定されています。

国をリードする首相(Prime Minister)、そして自分たちの代表を決める大切な選挙。

6月投票に向けて、にわかに島がざわつき始めました。

人口2万人弱のクック諸島も、列記とした民主主義の国。

4年に一度行なわれる総選挙にて決められるのは国のリーダー、首相。

国会議員の議席は全部で24。

人口で議席を単純に割ったら、議員一人当たり、833人。

まるで日本の大学、いや、町内会の選挙みたいな規模ですね(笑)

現在は、3つの政党が存在しています。

Cook Islands Party (CIP)

Democratic Party (Demo)

One Cook Islands (OCI)

6月14日の投票日を一か月後に控えて、

島がざわざわ、ひそひそ、そわそわしていることが感じられます。

現在の首相が3期連続の当選となり続投となるか、

もしくはデモクラティックに政権が交代し、初の女性首相誕生となるか?!?

噂話がすきな人々が

さらに噂話に花を咲かせ、選挙が盛り上がるような気がしています。

「どの政党も主張していることはほとんど同じさ。

教育、医療、高齢者保障、、、私たちみたいな小さな国は、過激な政党は出てこないさ。

逆に過激なことを主張する政党が出てきてしまったら、、、恐ろしいしね」

確かに、のんびり&ハッピー南国暮らし。

貧しさは、全くと言っていいほど感じらず、みな笑顔でとにかく幸せそう。

「僕たちは候補者たちそれぞれの家族構成、彼(彼女)たちの学生時代、

いまの仕事ぶり、そして週末のお酒の飲み方さえも分かっているんだよ。

だから、本当に自分たちのために働いてくれる人なのか、ということは個人レベルで分かってしまうんだよ」

日本の選挙で、

候補者たちの日常の姿やプライベートなことが私たち、投票者に届くことはほぼない。

みんなが皆を知っている

まるで大家族で構成されるような国家、クック諸島。

そんな小さな国の総選挙は、島のみんなが候補者たちの

家族・親族構成、そしてプライベートを知っていることが前提のとても不思議な環境で、戦いが繰り広げられるようです。

そして、多くの場合は、

親族の中で立てた立候補者を家族、兄弟、そして親族、近所&地域総出で応援するようだ。

「これからしばらくの間、

誰に投票するかで家族、親族、そして友人達ももめたり、いざこざが起きたり、少し頭を抱えなくてはいけない時期だわ」

「僕たちは、教会にて”選挙への投票することは好ましくない”と説教されている」

と、いう声も聞かれました。

”神のみが選ばれるべき人をしっている”

という意図のようです。

良い悪いは別として、

様々な考え方があるなあ、と感じさせられます。

おそらく、島の年長者たちは、

全立候補者58人の、全ての人の顔が頭に鮮明に浮かび

人柄、そして家族&親族繋がりを知人、同僚、もしくは教会繋がりで知ることができるのではないか、と思う。

そんな、小国が選挙で揺れています。

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