「じゃあ、これから1か月、立候補者たちは演説などで大変な毎日だね」
「いやいや、そうでもないよ」
忘れていました。
一周32kmの小さな島。
「何度も集会を開いても、毎回何を主張するのか?人々も繰り返し何度も同じことを聴きたくないよ。」
政党集会を一度開き、そこでしっかり主張すればみんな聞いているよ。
そして、その様子は島の新聞、ラジオ、TVで繰り返し伝えられる。
そして何より通称ココナッツラジオで、
人々の口伝て、噂話でどんどん島の隅々まで回っていく。
そんな、島の選挙事情。
そんな1つの政党の集会を見てきました。
まるで町内会?のような雰囲気でした。
立候補者たちの演説は、主にクック諸島マオリ語。
少し若手の立候補者たちも最初はマオリ語で話し始めるものの、
力が入ってくると、自然にスピーチが英語に入れ替わっていました。
そして、はっと気が付くと、またマオリ語に戻っていたり。
自然に、普通に。
やはりクック諸島の人たちは英語、そしてマオリ語のバイリンガルなんだなあ、と改めて感じさせられました。
野党、デモクラティックは、現在女性の党首。
国の歴史初の女性党首を目指して、6名の女性立候補者と共に戦っています。
候補者の紹介の合図の時にドラムで調子をとったり、場を盛り上げたり、
クック諸島らしさを感じることのできる会でした。
そして、最後はもちろん... ... クック諸島ダンスで締めくくり。
子どもたちのダンスに大人たちも交じり、おひらき。
ふと気が付いたら、
ドラムをたたいていたのは、対立政党のひとりの立候補者... ...
あれ?いくらなんでも、対立政党の政党集会のエンターテイメントに参加するなんて、、、まあ、それもありなのでしょう、
なんでもあり、の、誰もが誰もを知る小さなコミュニティーなのだから。
選挙関連のイベントを通じて
なんともいえない、のんきな島国クック諸島を感じているこの頃です。