ラロトンガの山々を知り尽くしているパさん。
葉や花を常に身に着け、
島の恵みの薬草を口にする、仙人のような風格があります。
パさんが、ラロトンガ島の山々との繋がりは、子どもの頃祖母に連れられ、
伝統的治療に利用する薬草&ハーブ取りのために山に入ったことに遡ります。
何度も繰り返し山に入り、薬草を集め、
伝統的治療を施す光景を見て育ち、パさんには自然と島中のあらゆる薬草&ハーブの種類、
その効用、そして治療法が身についたということです。
実は、彼は西洋医学が直すことのできない、突き止めることのできない病をも治すことができるハーバリストとしても知られます。
伝統医学治療師とでも呼ぶのだろうか。
「(西洋医学の)病院には僕は立ち入ることが禁止されているんだよ。
お医者さんたちが僕がいうことを信じないからね」
と、茶目っ気たっぷりに語るパさん。
「運が悪く、オニダルマオコゼを踏んでしまった旅行者が先日も
病院から救急車で僕の元に運ばれて来たよ」
癌、パーキンソン病、手足の震えなどなど、
パさんの噂を聞き、海外から助けを求めて家の扉をノックする人も絶えないという。
「私のお庭は薬局さ!」
一歩ある毎に葉を取り、実を採り、
これは神経痛に効く、
これは煎じて飲むと風邪薬になる、
これは日焼けで後の痛み緩和に、、、
などなど、パさんは目を輝かせながら、話を続ける。
茂み奥に見つけた、隠れるように咲く可愛い赤い花?だろうか?
「これは、昔の人々のシャンプーさ!」
っえ?
赤い部分を手でそっと押すと、
とろ〜りと香り高いネバネバの液体が出て来ました!
まさに現代の花の香り付きシャンプー。
「これで髪を洗うと、香りが良く、艶々になるから
クック諸島の女性は長く、黒く美しい髪の人が多いんだ」
本当に、自然ってうまくできているんだなあ、と感心感心。
パさんは既に島を縦断するクロスアイランドトレッキングのガイドは引退したけれど、
「薬草&ネイチャーウォーク」の案内役として、引き続き観光客にラロトンガ島を誇らしげに紹介しています。
Pa's Nature Medicine Walk
ツアー日:火曜日、木曜日。午前中
クロスアイランドトレックは、
パさんの甥である、ブルースさんがパさんからバトンタッチされ、引き続き観光客を
安全に、ラロトンガ島の神聖な山の中にご案内しています。
Cross Islands Trek
ツアー日:月曜日、水曜日、金曜日。午前中発
パさんの人なりは、
ナチュラル・ヘルシー・スピリチュアル
に表現される。
「未来を担う、次世代のクック諸島人たちが、
自然と環境を大切にし、自然とコネクトするエコツーリズムを更に広げていってほしい」
と、語るパさん。
“I am a guru of nature, and proud of it.
私は自然のグル(導師)。そのことを誇りに思う。"
喋らなくても、パさんの周りにはオーラを感じる。
何かを卓越した人がある見えないパワーなのかもしれない。
でも、一言話し出すと愛嬌いっぱいで、フレンドリーなパさん。
ぜひ、みなさんもポリネシアの伝説のような仙人、パさんに会うためにラロトンガ島にお越しください。