あと1ヶ月あまりにて始まるテ・マエヴァ・ヌイ祭り。
今年のお祭りは大規模で、盛大なイベントになることは既にお伝えしましたが、具体的な数が出て来ました。
「(ラロトンガ島以外の)離島から、合計2,000名が参加する予定」です。
っえ?たった2,000人じゃない?
そんなに大事なの?とは思いますよね?
渋谷のスクランブル交差点の通行量は一日で50万人。
東京ディズニーランドの入場者も一日で3, 4万人~7万人。
東京都庁の、一般行政職だけで1万8,000人とウィキペディアに書いてありました。
しかし、2,000名という人数はクック諸島のような小国にとっては膨大な人数。
全国民の10%あまり。
何より”離島に住む人2,000人"、というのは、莫大な人数、そしてすごいロジスティックが必要になることを意味します。
まずは、人数に関して説明を。
昨年の国民調査の結果、国民数が約1万7,500人ということが発表されました。
内、首都アヴァルアが置かれるメインのラロトンガ島の島民数は1万3,000人。
残る、約4,500名の人々がその他の12の離島に住んでいる事ととなります。
ラロトンガ島と毎日数便のプロペラ機で結ばれているアイツタキ島(2,000名)から、
2週間に1便、片道航空券15万円あまりで結ばれている北の島、
空港もなく、定期船運行もなく、数カ月に時々来る貨物船のみで結ばれている島など、交通の便も様々です。
島民数も500名、200 - 400名台から、
100人代を切る島、パルマストーン島58名(Palmaerston)、ナッサウ島78名(Nassau)、
そして野生レンジャー2名のみが住む海洋保護区となっているスワロー島(Suwarrow)など、規模も様々。
しかし、
クック諸島の離島、12の島の全島民4,500名のうちの約2分の1にも当たる2,000人たちが、
テ・マエヴァ・ヌイ祭りに合わせて、ラロトンガ島にやって来るとのこと。
すごいことですね!
元々のどかで、海に囲まれた人数の少ない島々が、このお祭り期間はもっとがらんとし、
逆にラロトンガ島は一気に人口が増えることになるようです。
大丈夫なのでしょうか?
気になるのはロジスティク。
どうやって2,000名もの人を動かすんだろうか?
国内線エアーラロトンガが所有するのは34名乗りと14名乗りのプロペラ機2台。
数席ある貨物船で数日かけて各島を結び、休みもなく何度も往復するのだろうか?
現在ある船と飛行機、全てをフル回転しても2,000名を太平洋に散らばる島々から輸送するには限界があるし、その料金も莫大になる。
現金収入が少ない離島の人たちが、片道15万円を越す航空券を買えるのか?
考えれば考えるほど、謎が膨らみます。
風と共に響く太鼓のリズム、
新しいアイランドドレスを仕立ててうれしそうな女の子たち、
ワクワク感は島に既に広がって来ています。
徐々に私の疑問を解決する答えが出て来るのでは、
と楽しみにしながら国を挙げての一大イベントを見守りたいと思います。