top of page

帆船マルマルアトゥア号 修復のためにNZへ搬送


クック諸島に残っていた、唯一の伝統的帆船マルマルアトゥア号(Marumaru Atua)

一昨年の不意の火事からずっと悲しげに、陸に停泊していました。

多くの人々の願いが集まり、募金も集まり無事に修復の目処が立ちました。

クック諸島伝統航海協会によると、修理する環境が整い、また資材確保が可能である

ニュージーランドにて帆船の修復作業を行うことが最前だという決断となりました。

11月頃からクルーたちの手により、帆船マルマルアトゥア号はロープが一本づつ解かれ、

釘そして板がが外され、すっかりとコンテナーに収まるように分解されました。

定期的にオークランドとラロトンガ島を往復し、生活必需品、食料を運んで来てくれるクック諸島の

ライフラインを保つ大切なコンテナー船。

12月末、今年最後の物資をラロトンガ島に届けて、いつもは空っぽでニュージーランドに引き返すところ、

マルマルアトゥア号を無償でオークランド港に送り届けてくれるというギフトをクック諸島の国民にくださりました。

すっかり帆船の形を留めなくなったマルマルアトゥア号。

海をかっこよく進む様子を知っている私にはとても物悲しく見えてしまいました。

無事な旅立ち、そしてオークランドのプロフェッショナルたちの手のもとで無事に修復されることへの願いを込めて

祈祷の儀式にて見送りました。

そして、大きなクレーン車に釣りあげられ、

大きな、重い帆船はゆっくりとコンテナー船に積み上げられました。

私たちの大切な帆船、"our mama"に傷が少しでもつかないように、と慎重にゆっくりゆっくりと作業は続きました。

来年の4月には修復完成予定。

そうしたら、クック諸島のクルーたちがオークランドへ飛びます。

オークランド港からラロトンガ島から目指して、伝統航海術(スターナビゲーション)により

約3,000km、島1つない海を渡り、約3週間の航海で戻ってくる予定です。

この航海に参加したいクルーも大募集中とのこと。

マルマルアトゥア号がクック諸島に戻ってきたら、

次世代の子どもたちへの伝統教育、国民たちへの啓蒙活動、そして観光客の体験乗船などなど

ワクワクするようなことがたくさん計画されいます。

好ご期待ください!

bottom of page