クック諸島を管轄する在ニュージーランド日本国大使館にこの度着任された、
小林大使がクック諸島を訪問中です。
私もこの機会に学びましたが、新しい大使が着任した際、
日本の元首(おそらく天皇陛下だと思います)から託された「このも者を大使を認めてください」と記された
「信任状」を提出する儀式が行われるということです。
それが、信任状捧呈式。
大使は、この儀式を終えて初めて正式な大使として任務を開始することができるということです。
クック諸島の元首は、英国のエリザベス女王。
赴任の大使は、英国エリザベス女王の女王名代をクック諸島で務めているマスター氏(Sir Tom Marsters)に信任状を渡すということです。
この日は、スペイン、フランス、ベルギーの大使と共に、4か国の新任大使たちが集いました。
クック諸島に位置する外国の大使館は、ニュージーランドのハイコミッションのみ。
よって、各国大使は皆、在ニュージーランド大使となり、クック諸島も一緒に管轄しているということです。

トロピカルな花に飾られ、さすが南国という雰囲気が漂いますね。
ちなみに、日本に赴任する各国の各国の大使たちは、天皇陛下に信任状を渡すということです。

「2011年3月に外国関係を結んだ、比較的新しいパートナーの国とはなるけれど、
クック諸島と日本との関係はそれ以前にもはるか遡る2カ国間関係が築き上げられている。」
2011年3月以前は、クック諸島(ニュージーランド領)として世界地図に掲載されていました。
2017年には、ラロトンガ島に、アジア諸国として在クック諸島日本国名誉総領事も任命され、
ますます協力関係が深まることでしょう。
「ラロトンガ、東京、そしてウェリントンで、様々な議論と交流が行われていることを嬉しく思います。
クック諸島は、日本のJICAを通してODA開発援助を受けたり、太平洋島サミット(PALM)への参加、
そして多くの勉強・研修・会議参加の機会を与えてもらっている。
また、草の根無料資金援助を通して人々に届く援助を受けている。」
日本でクック諸島を知らない人の方が多いと思うけれど、
クック諸島の人々は、とても親日家で、またびっくりするほど多くの人々がポリネシアダンスの文化交流、
技術研修、国際会議などで日本を訪問した経験があります。
クック諸島に住む1桁の日本人の一人として、
今後も、気候変動、環境問題、観光、そして草の根レベルでの日本とクック諸島のパートナーシップがさらに深まると嬉しく思います。