激動の8月 再び国境閉まる

ちょうど1ヶ月前、テマエバヌイ祭&建国記念日式典で地元の人々は大変盛り上がっていた。

まるで魂を捧げたような準備作業で、

アイランドスタイルで寝泊まり一緒で、ダンスの練習に励み、

衣装を完成させることに専念していた日々が遥か昔のように思える。

合わせて、観光客で島は賑わい、ホテル、レストラン、ツアー会社、スーパー、そして

マーケットで野菜や屋台を出すママたちまで、皆が日々、常に忙しく駆け回っていた7月と8月。


「一年半もずっと国境が閉じ休んでいたから、

この忙しい日々に感謝をしなくてはね」なんて皆口々にしていた。


8月17日の夕方、NZにて一人、コロナウィルスの市内感染者が出た、と発表があった。

半年ぶりの感染者。

排除政策をとるNZ、アーダーン首相は即行動をし、深夜からLevel 4ロックダウンにすると宣言。

「早急に厳しい政策をとることが、早い快復へと導く」と。


このニュースは、直ぐにクック諸島にも届き、島に不安が走った。

感染者の一人ぐらい、もうすでにラロトンガ島にも来ていてもおかしくない。

深夜に政府からテキストメッセージが届き、

今夜8月16日23:59よりアラートレベル2に移行(https://covid19.gov.ck)

72時間国境を閉じて、NZの状況を見守る、という発表があった。


アラートレベル2というのは、

「クック諸島内に感染者はいないけれど、NZで市内感染が確認される」ことに合わせ、

離島への移動禁止(医療設備が整っておらず、高齢者が多い離島を守るため)、

コンタクトスポーツ、100人以上の集いの禁止などソーシャルディスタンスを意識し、

手洗いなど衛生面に気を配りながら生活を送ること。


クック諸島では初のアラートレベル2。

普通に学校はあるけれど、少し子供達も緊張した様子。

自主休校をする家庭もちらほら見られ、

夕方のスポーツ、集いなども次々とキャンセルの連絡が入るようになった。


スーパーの入り口では、

人々の行動を記録するCook Safeのバーコードスキャンの利用が義務化となり

店員さんが、消毒液を持ち入り口に立つようになった。 (それまでは機械はあったけれど、皆通りすぎるだけであった。

スキャンをしようというキャンペーンもあったが、コロナウィルスに対する警戒心がないため

人々の間では広まっていなかったのが現状であった)


レジの店員さんがマスクをするようにあり、

ああ、遂にラロトンガ島にもこの日が来たか、と大きな緊張が走る日々となった。


これは、おしれなラロトンガTAVマスク。


8月11日から16日までに

ニュージーランドから帰って来た人は、旅行者、ローカルを問わず皆PCR検査をするようにと、

PCR検査場が島に3箇所設置された。

陰性・陽性の結果が出るまでは、自己隔離するように、と。

旅行気分のNZ人たちが日々ニュースを見ている可能性は低いため、

各ホテルに連絡をし、該当する全ての旅行者たちに PCR検査場に行ってもらうことを促し、保健省もフル活動。

帰国の飛行機で利用するだけのマスク、まさかラロトンガ島で利用することになるなんて、、、

PCR検査場の前にはマスクをしたNZ 旅行者たちの列ができていました。


私たちは、日々ツアー、ホテルの予約のキャンセルの嵐。

NZとの国境は閉じたため、毎日空っぽの飛行機が到着しては、

NZ旅行者たちを乗せて帰国させる日々が始まった。

一部、ロックダウンのNZには帰りたくないと、滞在を延期するという選択をする人たちも出て来た。


ラグーンクルーズ、ポリネシアンダンスショーもキャンセルとなり、

島が一気にスローダウンした。

と同時に、しとしと雨の日が1週間続いたことは、まるで島の神様が人々にStay Homeと

言い聞かせているようだった。


8月16日から3150人のNZ観光客が帰国した。

こんなにも人が一気に減ると、島が浮いてしまうんではないかなあ、と思ってしまう(笑)


3016人のPCR検査が行われ、全て陰性という結果。

良かったです。

毎晩、保健省が進行状況がアップデートされていました。


アラートレベル2も72時間が、1週間延長、2週間延長となり、

NZの感染者の増加に合わせて、対応していました。

現在は9月13日深夜まで継続し、NZとの国境も継続して閉じるとのことが発表されました。


「道路を歩いたり、サイクリングしている観光客の数がめっきり減ったことを肌で感じるわ」


「スクーターを二人乗りする観光客もあまり目にすることがなくなった」


「ウェイトレスたちがどんだけ動いても追いつくことができなかったレストラン、バーが

地元の人たちも自粛するようになったから、さらにがらんとするようになったわ。」


「ムリビーチ 、久しぶりに散歩したら、もう誰もいなくてびっくり。

島にまた静けさが戻って来たね」


万が一感染者が島で一人でも確認されたら、翌日から2週間ロックダウンになる、

ということは暗黙の了解。

日々感染者が増えていくNZのニュースを見ながら、人々は万が一のロックダウンに備え

食料の買いだめをする傾向が見られるようになった。

それに合わせて、NZがロックダウンのため、コンテナ船の荷積み作業&出航も遅れたためか

スーパーで商品品薄となり、お米がまた2週間ぐらい島からなくなった。


ウィルスの不安と、経済の不安が重なったラロトンガ島の人々の心を察してか、

ブラウン首相も、早々8月末に観光業従業者に対して9月末までは最低賃金を保証すると発表。

クック諸島の人々の健康を守ることを最重要にして政策を進めていくと宣言。


一刻も早く、南国に避難したいNZ旅行者たちは

9月14日の便に変更する人もいれば、もう数ヶ月クック諸島に来ることは出来ないと判断し、

年末に予約を変更したりという状況。


9月に入り、可能な限りのPCR検査をし、全ての結果が陰性であったことから

スポーツも集いもOKとなり、離島へ飛ぶことも可能となり、再び日常が戻ろうとしている。


8月16日からNZの予期せぬロックダウン。

ラロトンガ島に長期戦で留まることを選んだNZ旅行者たち。

いつクック諸島に戻ることができるか目安もなくNZに留まっている250名余りのクック諸島人たち。

不安な日々は続きます。


そんな時、ラロトンガ島の山と海にエネルギーをもらいに行きます。

ソーシャルディスタンス。

これは空港裏の、Tereora Hill Hike。