ラロトンガの暮らし、ローカルの人々は、車やバイクが移動手段。
たくさんのバイクに合わせて、日本の中古車、
そしてピカピカの新車が時速50km/hrでラロトンガ1周32kmの平坦な道を走っている。
制限速度は50km/hr。
何を急ぐのか、時々猛スピードで飛ばしている人もいるけれど、
皆のんびり景色とおしゃべりを楽しみながらのゆっくりドライブ。
島の親たちは、子どもたちの学校、習い事、スポーツクラブなどの送り迎えに大人達も日々大忙し。
兄弟姉妹がいて、別々の習い事を始めると日々の送迎のやりくりだけで大変そう。
島の子供たちは16歳が待ち遠しい。
"バイクの免許を持って、これで自由にどこにでも、好きな時に自分で移動できるわ"
と、自由を手にできることに憧れている。
スクールバスは、朝7時から島をぐるっと一周しながら子どもたちを各学校に送り届ける。
小学校は午後2時、中学・高校は午後3時終了。
観光客もいなくなったので、現在は反時計回りのバスが運休中。
車が故障してしまったので、時計回りのバスに乗り、
島の反対側の空港のある勤務先のオフィスまで約20km(30分)、帰りは12km、約20分。
そんなゆっくりスピード通勤の日々となった。
バスは、主に観光客が利用する、
とは思っていたものの、5年ぶりにゆっくりバスに乗ってみると、新しい島の人たちとの出会いが楽しい。
ゆっくりと山や海を見ながら、リラックス。
窓を開けて風を浴びながらのドライブが心地良く、思った以上にエンジョイしている。
フィリピン人でテイラーで働く女性たち、そしてホテルで働くフィジー人女性たち。
通勤出勤時間を外れると、乗客は私のみの貸切バスとなり、ドライバーさんに申し訳ないぐらい。
そんな時は、運転手さんとおしゃべりをする。
ドライバー、ニックネームTさん
もう10年プラス、バスのドライバー。
以前はオーストラリアで働いていたけれど、両親の面倒を見るためにラロトンガに戻って来た。
「僕のニックネームはティー(T)さ。本名は長いから観光客は覚えられれないから、T。簡単だろ」
ラロトンガの島バスはすべて日本の中古バス。
“出入り口”、”非常口”と扉に書いてあるし、壊れていて鳴らないけれど停止ブザーもある。
いかにも日本の時計らしい、バスの正面にある時計が、午後6時過ぎを指していた。
「あの時計は止まっているよね?」
「いや、そんなことはないさ。
これはオーストラリアタイムを表示しているんだよ。わっはっはー」
「ナイスな冗談ね!Good one!」
「旅行者達も大喜びするよ、そんなジョークをして楽しませるのが僕の楽しみさ」
ドライバーさん、エディー
「娘さんは元気かい?」
ラロトンガのドライバーさん達は、島の家族事情も全て把握しているのかな(笑)?
いや、娘がスクールバスで数年時々お世話になっているから、いつも気にかけて声をかけてくれる。
バスの運転手さんは、島の子どもたちの成長をも見守っている感じ。
メインロード沿いはどこでも、乗車&降車可能なので、住んでいる家も分かるし、
常連客は何時頃、誰がどこから乗車してくるかしっかりと把握している。
本当に何も悪さできない、隠し事なしの島です。
現在ドライバーは、朝、昼、夕のシフトがあり、
1勤務島をぐるっと1周、4回周り1日の勤務が終わりだという。
「今日はこれが最後の1周目だよ」
「朝早くからドライブお疲れさま。今日の午後は何をするの?」
「ボートでフィッシングに出かけるさ。波も良い感じだし。」
「たくさん釣れたら私も買いたいから連絡してね」
「僕は、魚は売らない。獲れた魚は自分の家族、親族で分けて食べるさ。売るのは本当にお金に困り、現金が欲しい時だけさ」
朝7時から勤務し、バスドライバーの仕事は正午前に終わり。
午後はフィッシングに出かけて家族のために魚釣。
ラロトンガ島のふつうのパパの日常です。
今日も、快晴の空。
しばらくの間、私はラロトンガ島で、さらにスローダウンしたのんびり暮らしすることになりそうです。
5年目にして、まだある新たな発見、出会いが楽しみです。
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