先日、南極大陸で初めて新型コロナウィルス感染が確認されたというニュースを聞いた。
悲しくも、一年弱でコロナウィルスが全大陸を制覇したことになる。
クック諸島に住んでいると、観光客がいない状態が10ヶ月になり、
他の世界から隔離され、コロナウィルスとは無関係の
大きなクック諸島バブルとして時が止まったような南の島の生活が続いている。
気持ち的には、クック諸島だけ地球から離れているような気持ちになる。
飛行機も週に1便飛んではいるが、帰国者のみが帰ってこれる状態で、
私たちクック諸島住民は世界のどこの国にどう頑張ってもたどり着くことができない現状。
日々世界の国々から届くコロナウィルス感染者数のニュース、防護服に身をまとった医療関係者の姿を見ると
自分たちの暮らしと照らし合わせ、
全くもって別の星に住んでいるかのような錯覚に陥る。

このコロナ禍で、人々の動きが鈍くなっているにも関わらず、
南極大陸にも、人々が移動することができている。
それに悲しくもウィルスまで一緒に到達してしまった。
クック諸島が現在地球規模では、
南極より遠い行くことのできない国になっているのは間違いではなさそうだ。
様々なニュース記事を読み比べているけれど、
現時点でコロナウィルス感染者が国内で確認されていない国は世界に残り11カ国あるよう。
アルファベット順でクック諸島がリストのトップ掲載。
トルクメニスタンと北朝鮮を除いたら9カ国は太平洋の島国ばかり。
やはり、島国は飛行機を飛ばさないようにするだけで国境管理が可能だから、
地理的にウィルス対策が容易なのだろう。
コロナウィルス感染者現在までゼロの国 Countries With No Reported COVID-19 Cases
クック諸島 Cook Islands
ミクロネシア連邦 Federated States of Micronesia
キリバス Kiribati
ナウル Nauru
ニウエ Niue
北朝鮮 North Korea
パラオ Palau
サモア Samoa
トンガ Tonga
トルクメニスタン Turkmenistan
ツバル Tuvalu
お隣のタヒチは、早くから観光客受け入れを再開し、感染者も1,000人を超えている。
10月3日にソロモン諸島で、10月29日にはマーシャル諸島、
11月11日にはバヌアツでも初の感染者確認されたとのこと。
太平洋の島国にもコロナウィルスは確実に近づいているということは紛れもない事実のようだ。
油断はできない。
今のコロナウィルスとは無関係のノーマルな日々を謳歌しながらも
常に気を引き締める。
クック諸島政府関係者の発表、啓蒙活動などは続く。

年間、国民の10倍に当たる約18万人の観光客が訪れていたクック諸島も、
静かな2021年が始まった。
ラロトンガ島のビーチはコロナ前のノーマルの日々でも 混み合うということがほぼないけれど、 観光客がいない今のムリビーチは、いつもほぼ貸切状態。
人がいなくても、波は常に打ち寄せ、ラグーンは青く輝き、今日も美しい1日が輝いている。
コロナウィルスによって分断された国々と、人々。
いつになったらリコネクトできるのだろうか。
私たちクック諸島住人にはあまり想像できないけれど、
世界で主流になっているニューノーマルの日々、そしてコロナウィルス後の世界。
どんな世界となるのだろうか。
2021年、早く良いニュースが聞こえてくることを願うばかりです。

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