2020年を振り返る コロナ感染者ゼロの国 - その1

誰もが想像すらしていなかったけれど、

世界中がコロナウィルス1色に包まれた2020年が終わろうとしている。


3月末に国境封鎖になった時には、6月ごろまでには正常に戻るかな?と期待をし、それが、

いや8月末までには、いや、10月ごろ?

クリスマスまでには... と次々と伸びていき、

2020年が終わろうとしているこの頃、まだ来年2021年の明るい兆しがあまり見えない現状。

自分たちではどうすることもできず、その事実を受け入れ、

ただ世界のニュースを聞きながら、待つしかない、という心地がしている。


娘の小学校も、通常通りの卒業式が行われた。

大事をとって2週間休校となったものの、ほぼ支障無く学校生活が送れたことは

世界中の国々を見渡してみると、本当に恵まれていたと思う。


花の首飾りと冠で飾り、トロピカルな香りに包まれた卒業式では、

皆誇らしげで、いつもと変わらない笑顔を見せていた。


「今クック諸島にいることができるのは、宝くじ1等よりすごいよ!」

様々な国に住む友人の変わり果てた制限のある話を聞くと、

ほぼ何も支障の無い、ノーマルな暮らしが続いているクック諸島は

2020年年末を迎えるに当たり、とても貴重なのだと実感する。


「クック諸島のビーチでソーシャルディスタンスってすごい理想!私も行きたいわ。」


もしかしたら多くの人にとって

コロナウィルスが無い暮らしの方が想像ができなくなっているのかもしれない。


「でも、クック諸島の生活自体がソーシャルディスタンス保たれているよね」


確かにそんな感じである。

1周32kmの島に、島民1万人強がビーチと椰子の木の間に点在するように暮らしているので

人の気配を感じるよりも、自然の中に暮らしているという表現が正しい。


マスク、ロックダウン、ソーシャルディスタンスと無関係のクック諸島の暮らし。

少しおしゃれした卒業生パーティー。

子どもたちが楽しく集う学校イベント、

当たり前のこの光景も、2020年世界中の学校ではイベントキャンセルで悲しい思いをしたであろう

友達がたくさんいることを思うと、自分たちの恵まれた環境をありがたく感じる。


振り返ってみると、

2020年2月上旬より、クック諸島の私たちにも

日々コロナウィルスのニュースが耳に入るようになってきた。


でも、私たちクック諸島住人の心の中では、中国やヨーロッパの話であり、

私たちには無関係のかけ離れた遠い世界のことのように感じられていた、と思う。


その2へ続く