小国と大国の選挙 どちらも複雑

アメリカの選挙のニュースが、クック諸島でも連日話題となっています。

いや、世界中の国々でニュースとなっていることだろう。


「信じられないことが起きているね。まるで映画の世界」


「クック諸島ではありえないことだわ。」


「私たちクック諸島で暮らすことができて幸せね。」



100万、1千万という単位の票が集計が続き、刻々と公表されていく。

想像以上の接戦となり、どちらかが僅かな差でリードか、というニュースを見ながら

私は2年前のクック諸島の選挙のことを思い出した。


国民1万8000人、その内選挙権があるのは半数ぐらい9000人ぐらいだろうか?

その中で24議席を争う選挙であった。

メインの島であるラロトンガ島はもちろんのこと、

クック諸島の離島で、定期船もなく、ラロトンガ島から船で半日、

遠い島は数日間の船旅となる海の孤島である島々ももちろん同時に選挙日となった。


ある南クック諸島の島の選挙事情。

島民400名のあまりの島から4議席。

1議席の有権者は100名余り。

実際の投票数は52票 vs 33票。

隣の村では、投票数52票、内31票と21票で勝者が確定したとあった。


これこそ、まさに激戦。

このような村では、実際に家族や血縁者が隣同士で暮らす世界。

規模が小さく、誰に投票したのかもおおよそ想像ができてしまう空気がある。


「選挙の度に家族通しが口すらきかなくなること多々あるよ」、

と冗談のように語ってくれたが、

実際はもっとドロドロとした世界なのだということが想像できます。



今度は、北クック諸島の話。

ラロトンガ島から1000km以上離れた島々は、観光客が訪れることは余りなく、まさに「南の国の島」。

ラカハンガ島、有権者の投票数合計63。

結果は39 vs 24


マニヒキ島、投票数合計131。 結果は、34 vs 97


プカプカ・ナサウ島、合計投票数273 。 結果143 vs 130


ペンリン島、投票数合計117。

結果、34 vs 29 vs 54


どの島も私にとっては、学校の生徒会長を選ぶの投票のような規模に思えてしまうけれど、

実際の島の人々の心は、この選挙は島の人々をまとめることもあるが、 家族や親族を逆に引き裂く結果となることともなるとてもシビアなものであることが想像できます。


こちらは、2年前のラロトンガ島のある政党の集会の様子。

スピーチなどあるけれど、島の集まりはダンスとドラムがなくては始まらないよう。


変わってラロトンガ島の選挙区の話。

ラロトンガ島の一番大きな選挙区、Tupapaは全投票1040票。

559 vs 433 vs 48、という結果。

当選者との差は、僅か126票。

有権者約1000人強の選挙区でこの差をどう受け止めるのでしょうか。


私が住む、南東側Matavera選挙区は、

298 vs 277 と、わずが21票差での当選となりラロトンガ島で一番の接戦になったよう。

数字的には確かに勝利だけれど、

ほぼ村の意見が真っ二つに別れた結果となり、これで民意と言えるのか?など、

疑問は少しあるものの再投票は行われないということでした。

アメリカの選挙に比べて、クック諸島の選挙では数えなくてはいけない票の数は劇的に少ない。

けれども、全ての離島から投票箱が船に乗り数日間の旅で、首都に戻ってきて、

再び集計確認が行われ必要もあるなどの島国ならではのロジスティックは考えただけでも壮大。

最終的なオフィシャス選挙結果が発表されたのは、なんと投票日の14日後でした。

なんで2週間も集計に時間がかかるの?と感じたのは私だけでしょうか。

小国も、大国も、

どちらの状況でも、何かと複雑。

選挙はどこの国でもシンプルにはいかないようですね。