国民93%ファイザー製ワクチン摂取完了 僅か2ヶ月弱で

NZとのトラベルバブルが開始した5月17日。

その第一便の飛行機でファイザー製ワクチンがラロトンガ島に届きました。

NZ政府からの支援です。


翌日18日から、ラロトンガ島で一斉ワクチンキャンペーンが始まりました。

まずは、医療従事者、空港など国境警備関係者。

そしてホテル・バス業者など旅行者と接触がある人々が優先的に接種が可能、とアナウンスがありました。

島民恐らく約1万5000人余りのラロトンガ島。

きっとあっという間に接種は終わるのだろとうとは想像がつきますが、

保健省は「2週間で完了」と目標を定めました。

っえ?本当に?と思ったのは、私だけでしょうか。


接種が始まる前から、

病院に到着したら、どのような流れで問診から摂取、20分待機までなるのかという

シュミレーションビデオを流し、人々を教育。

保健省が、人々に電話をかけて、摂取の予約を30分毎にアポイントを入れて準備を整えていました。

それに合わせて、島の各村に対して「村の接種の日」を指定して、

その村の住民は、予約済みでなくても、該当日には病院に向かうようにと促していました。


これは、接種後の20分モニター場所の様子。

感染者がいないクック諸島では、初めてマスクをした!という人も多かったと思います。


接種はびっくりするぐらいスムーズに進み、

「次の村の人も、予定が着く人は、今日、病院に来て良いですよ」というアナウンス、そして

「予約なくても、ワクチン接種を希望する人は皆来てください」という

呼びかけに変わりました。


そして、ワクチン接種開始後12日目の日曜日、5月30日。

「Today is the last day!

ラロトンガ島でワクチン接種第一回の接種を希望する人は、今日が本当の最終日です!」

というアナウンスが。


周りのポリネシアン人に比べて格段と身体が小さい私は、

医療設備があまり整っているとはいうことが難しい、僻地でワクチンを受けることを躊躇して、 最後の最後まで接種を迷っていました。

この機会を逃してしまうと、もう次のチャンスがいつ巡ってくるか分からない、

今後日本に帰ってもいつ接種ができるか想像もつかない、

今後の海外渡航に制限がかかるなどの影響も考えられることから、

迷いに迷い、最終日、日曜日の午後に病院に向かいました。


ワクチン接種会場専門と化していた丘の上の病院は、

医療スタッフ&誘導スタッフなどの方が多く、

私の様に最後まで迷い、休日の日曜日に押しかけた少しの人と一緒に

大きなテントに少人数で和気藹々と20分の計観察をしました。

あっという間、スムーズすぎるぐらいスムーズに、

45分程度で全ての行程が終わり、is that it??? え?これで終わりなの?

数週間も身構えて、考え悩んでいたことがさっと吹き消えました。

あまりにもあっという間に終わってしまったため、

ワクチン接種をした実感さえ、心がついてこない感じでもありました。


テントや医療設備はUNICEFからの支援だったようです。


さて、

ラロトンガ島での第一回接種が完了し、今後はアイツタキ島から始まる離島に向けて

冷凍保存したワクチンと医療従事者が順次巡ります。

島民1800人のアイツタキ島は3日間、

その他の200 - 400名余りの各島は2日間の日程を組み

エアーラロトンガが特別便で各島に向かいました。

各島では、エイの首飾りで迎え入れられ、

全員接種ほぼ100%で各島を後にしたということです。


洗脳?という言葉は、悪い印象を与えてしまいますが、

キリスト教があっという間にクック諸島の島々に広まったのが理解できる様な出来事に思えました。

事前に、ワクチン接種に関する説明会を保健省が執り行い

質疑応答に答え、クリアーにしている状態だったからこそ実現できた業績だとは思いますが、

コロナウィルスがまだ入って来ていないクック諸島、

そのさらにメインのラロトンガ島より遠くの、ほぼ1年半、観光客が一切訪問することがなかった離島でも、

この様にすんなりと急速にワクチン接種が進んで行ったのはびっくりです。


再び、ワクチン接種会場の写真。

クック諸島の人々には、やっぱりマスクは似合わないなあと思うのは私だけでしょうか... ....


7月に入り、誰もが一度は訪れてみたいと憧れる、

クック諸島の北島の島々に、プライベートチャーター機で医療従事者&ワクチンが届き

接種が進んでいるというニュースが報道されました。

「私も看護婦になってプカプカ島に行きたかったわー」とつぶやく人々の気持ち、よく分かります。

島民100-200人余りの島々の接種率はほぼ100%とのこと。


副反応のニュースなど全く聞こえて来ず、

ラロトンガ島でも第2回目の摂取も順調に進みました。


国の唯一の総合病院(?とは言ってもとても小さな平屋だての病院ですが)が、

ワクチン接種のための特化施設となり、NZからの医療従事者の応援もありました。


「すごくオーガナイズされていてびっくりだわ」


「保健省の人たちの努力に感謝!」


Well done!という声がコミュニティーから聞こえて来ました。



7月13日現在、クック諸島に住む外国人労働者を含む、16歳以上の人うち

93%が2回接種を終了した、と保健省が発表しました。


10,189人の内、9,578人の接種が完了ということです。



約2ヶ月弱で、この数字には私自身もびっくりしました。

あまりニュースにはなっていませんが、世界の国々の中でも、

このクック諸島が成し遂げたスピードはトップレベルではないでしょうか。


ワクチンを優先的にクック諸島に回してくれたNZ政府、

そして国民のワクチン接種をスムーズに進めるように体制を整えてくれたクック諸島政府など

多くの人の努力のおかげ実現したと思っています。ありがとうございました。


日本の同年代の人たちのワクチン接種がいつになるかという目処も立たない中、

クック諸島に住む外国人も、ローカルと同じく

分け隔てなく扱ってくれて、本当にありがとうございました。

家族親族の中で、世界の僻地にクック諸島に住む私が一番最初に2回ワクチン接種完了することになったのは

流石にびっくりしました。


クック諸島、

小国なのに、本当にいつも良いことで色々とびっくりさせてくれます。


番外編

実は、この2回のワクチン接種の間に、私はデング熱にかかりました。

人生初、38度の熱、動悸が続き、病院になんとか行ったものの、ワクチン接種に全力がつぎ込まれているため

なんとなく予備の医療従事者でその他の医療を回していたように感じました。

小さな島だからしょうがないか、これがふつう、とは言い聞かせながら、寝込む日々。

お願いして血液検査してもらい、「あなたはデング熱にかかっています」という連絡がきたのは6日後。

既に体に発疹が出ていて、自分でもデング熱だ、と確信していました。

でも翌日には、保健省の人が庭のスプレーをしてくれました。


解熱剤を飲み続けながら、食べることができず寝たきりの1週間、めっきりと体力が落ちました。

医療設備が満足に整わない僻地で、治療薬のないデング熱にかかるということは、コロナウィルスに感染することと同じような不安に襲われる経験でした。

1年余りデング熱が相次いで確認され、保健省が島の清掃キャンペーンを度々行った結果、

8月上旬に再びデング熱フリーな島になったと政府の発表がありましたので、

ご安心くださいね。